「おやおや、きつねの手だな。きつねの手が、手ぶくろをくれと言っておるわい。きっと、だまそうと思って、木の葉っぱで買いに来たんだな。先にお金をください。」 子ぎつねは、素直に、握ってきたお金をぼうし屋さんに渡しました。 ぼうし屋さんは、それを指の先に乗っけて、かちかち合わせてみました。
「おやっ、カチカチと良い音がする。これは木の葉っぱじゃない。ほんとのお金だ。」