やがて、戸が少し開いて、光りの帯が、道の白い雪の上に長く伸びました。「わあーっ!」 子ぎつねは、その光があまりにまぶしかったので、
面食らって、なんと、まちがったほうの手を・・・・、
お母さんが、出しちゃいけないと、言って聞かせたほうのきつねの手を、すき間から差し込んでしまったのです。