初めて町に出てきた子ぎつねは、周りをキョロキョロ見ながら、帽子屋を探していきました。
「えーっと、これは、自転車屋さんの看板・・・これは、めがね屋さん・・・。」
「えーっと・・・、えーっと・・・・。」
「あった!。あった!!。 母ちゃんが言ってた、黒いシルクハットの看板が、あった!!。」
子ぎつねは、ドキドキしながら戸をトントンとたたいてみました。
「こんばんは。」