やがて、行く手に、ぽっつり、明かりが一つ、見え始めました。

「母ちゃん、お星様は、あんなに低い所にも落ちてるんだね。」

「あれは、お星様じゃないのよ。あれは、町の(あかり)なんだよ。」と答えましたが、母さんぎつねの足は、急にすくんで、前へ進むことができなくなりました。

「母ちゃん、何してんの。早く行こうよ。」

てぶくろを買いに6
作:新美 南吉 絵・音声:亀崎小学校PTA図書部



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